はじめに、
トレーニング中には限界点が二つ存在します。
第一段階は『精神的限界』。 その先にあるのが『肉体的限界』
のこの2つがあります。
まずは『精神的限界』について。 腕立て伏せでもスクワットでも、何でも良いのですが、
トレーニングを行っていると、
「あーキツい!もう出来ないー><」と思ったことはありませんか?

“思考は現実化する”なんて言葉がありますが、人間は不思議なもので、
出来ないと思うと本当に出来なくなってしまいます。
脳みそは私たち人間にめちゃくちゃ甘いので、
「キツい!」と思うと電気信号によってそれが脳に伝わって、
「こいつが無理って言ってるぞ!中止させろ!」って強制終了させます。
筋力トレーニングは、筋肉に対してストレスを与えて成長を促す行為なのですが、
脳はなるべく身体に無理して欲しくないと思ってくれている、ものすごく優しい臓器なんです。
ただ、この優しさはトレーニングには少し邪魔な存在なのです。

実は『精神的限界』を越えた先に『肉体的限界』という本当の限界が待っているので、いかに精神的限界に打ち勝つかがトレーニングの質や効果を高める鍵となります。
子供が自転車に乗ろうと頑張って練習していますが、何度も転び、膝には血も滲んでいます。
「転ぶと危ないからやめよう!」と、そこでやめてしまえば、
子供は自転車に乗ることは出来なくなる可能性がありますが、
「惜しかったね!もう一回チャレンジしてごらん!」
と、背中を押してあげると、自転車に乗ることが出来るようになるように、
「キツい!でもあと1回挙げてやる!」と強く思うと、
意外に2,3回出来ちゃったりするんです。
まずは、この思考を持つことがものすごく大事なポイントになります。
次に『肉体的限界』について。 「キツいキツい!でも挙げてやる!」と頑張って挙げると、
今度はすぐに肉体的にも限界に達します。どんなに強く思って、粘って粘って頑張っても本当に力が出なくて出来なくなります。
コレが肉体的限界です。 自分一人でトレーニングしていて、ここまで行けたら拍手です!
はじめはこれがなかなか出来ません。
肉体的限界まで追い込むことは、
トレーニングを進めていく上では、とても大事です。
たかが1回、されど1回です。
更にトレーナーについてもらうと、
肉体的限界の向こう側に連れてってくれます。 「はい!ここからあと3回!」なんて言われてるの聞き覚えがあるかもしれませんね。
もう自分の力が残ってないのに、バーベルを持ち上げて補助してくれます。 専門用語では「フォースドレップ」と呼ばれるものですが、人の手を借りて更に限界点を引き上げる方法です。
トレーナーをつける特権の一つとなります。
ただ、これにはデメリットもあり、
補助してもらうことに慣れてしまうと、ついつい甘えが出てきてしまい、一人で行った際にも中々追い込めなくなってしまう方もいます。
いかに毎回自分の最大限の力を振り絞ってトレーニングを行うかが、トレーニング効果を高める最大のカギになるので、
はじめのうちはしんどくてしんどくてたまらないと思いますが、自分に負けない!をポイントでやってみましょう。
たかが1回、されど1回です。
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